Facebook広告における推奨アカウント構造

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はじめに

Facebook広告は日本語ローカライズが不十分と感じる点も多く、また頻繁にアップデートも行われるため正しい情報を集めることが難しい。

ここで媒体の情報を提示しながら推奨設定についてまとめておく。

自動入札がうまく機能するためには必ず推奨されるアカウント構造というものがあるため、まずはそれに従い設計していくことが定石である。

Facebookが示す各階層の役割

Facebook広告のビジネスヘルプセンターには次のように記載されている。

Facebook広告を掲載するには3つのパーツが必要です:キャンペーン、広告セット、 広告の3つです。これらのすべてのパーツにより、 キャンペーン構造が構成されます。 これらのパーツがどのように連携するのかを知っておけば、 意図したとおりに広告を掲載して、適切なターゲットにリーチしやすくなります。

Facebook広告の構造について – Metaビジネスヘルプセンター

Facebookが示す各階層の目的は次のとおり。

階層目的
キャンペーン広告の目的を設定ブランドの認知度向上、 コンバージョン獲得
広告セット広告の掲載方法を設定ターゲット、予算、掲載期間
Facebook広告の構造について – Metaビジネスヘルプセンター より作成

キャンペーンは広告の目的を設定する階層と明記してある。

しかし、実際に運用されているアカウントでは次のように同一の目的(コンバージョンの達成)でもキャンペーンを分けているケースが多い。

Facebook広告アカウント構造でよくある誤解

サイト訪問30日キャンペーン、 ビジネスへの興味関心キャンペーンなど、オーディエンスでキャンペーンを分けている。

→キャンペーンはオーディエンスやクリエイティブを定義する階層ではない。広告の目的によって分ける。

バナーパターンA、Bで広告セットを分けている。

→広告セットはクリエイティブのパターンを定義する階層ではない。ターゲットや予算など掲載方法によって分ける。

予算については広告セットで定めることとしているが、各広告セットで消化される予算が均一にならないことを許容できるならキャンペーン予算の最適化が効果的とされる。

キャンペーン予算の最適化について Metaビジネスヘルプセンター

学習に必要なデータを蓄積するために必要なボリューム

入札の最適化となるアクションは、 広告セットあたり週50件の成果が得られるように設定する。

→ボリュームが足りない場合は、予算の引き上げやオーディエンスの見直し、最適化アクションの再考を検討。

コンバージョン最適化のトラブルシューティング Metaビジネスヘルプセンター

クリエイティブの数は広告セットあたり6つまで。

→広告セット内に大量の広告は不要、パフォーマンス低下の可能性もある。

広告数の上限を考慮した広告数の管理 Meta for Business

なお、広告のベストプラクティスは次のリンクにまとめてある。

終わりに

実際の広告運用では推奨通りの設定が難しいケースもある。

キャンペーンを集約することでレポーティングに支障が出たり、 週50件のCV獲得のためにマイクロCVを設定してもビジネス目標との乖離が大きくパフォーマンスの悪化に繋がらないなどの問題はたびたび発生する。

現実には実態に合わせた運用をしつつも、媒体が推奨するアカウント構造を理解したうえで、定期的にテストを行うことが大切。

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